年間のゴミ排出量世界一の日本は、ゴミ焼却処理施設の数においても、世界一です。
しかし、なんでもかんでも燃やしてしまえばいい、という考えはもはや通用しません。燃やす前にゴミを有効活用する方法がないかを考えることが大切です。
そこでポイントとなるのは、やはりリサイクルです。なるべくゴミを出さないようにすることや、ゴミを減らす努力をすることはとても大切ですが、それにも限界があります。
家庭用生ゴミ処理機の購入に補助金を出している自治体もありますが、十分に普及しているとはいえません。私たちが生活していく以上、ゴミは必ず出ます。
出てしまったゴミを再利用することが最も大切だといえるのではないでしょうか。そこでリサイクルについて見ていくと、ビン、缶、ペットボトルやプラスチックトレー、紙類、衣類など、リサイクルできるゴミはたくさんあります。
環境省のホームページによれば、例えばアルミ缶のリサイクル率は、昭和59年に比べて2倍強の83.8パーセントに上っています。ペットボトルは91.4パーセントと、こちらも高いリサイクル率となっています。
発泡スチロールは56.6パーセントとややリサイクル率が落ちますが、それでも平成6年度と比べると32.4パーセントも増えています。
これらの缶やペットボトルのリサイクルは、製品を原料として再利用することから、「マテリアルリサイクル」とも呼ばれています。缶に限らず、いろいろなゴミのリサイクルは、今後さらに増えていくことでしょう。
しかし、リサイクルの取り組みは各県や自治体によって大きな差があります。分別方法が各自治体によってまちまちであることも原因でしょう。
さらなるリサイクルを推し進めるためには、自治体と国が連携して、統一された分別方法や処理法を確立していくことが大切といえるのではないでしょうか。
そして、私たち消費者も、正しく分別するためにしっかりとゴミのリサイクルについて理解し、協力していかなければなりません。