日本でも廃棄物処理と廃棄物業者について

ゴミの分別や処理方法はそれぞれの自治体で独自性が活かされた取り組みが行われています。しかし、どの自治体も一人一人が排出するごみの量を減らしながら、焼却処理などの最終的な廃棄物処理がなされるゴミの量をできるだけ少なくすることを目的として廃棄物処理が行われているといえます。

そのプロセスでできるだけリサイクルを行えるものはリサイクルを行うということがなされています。日本では、焼却後の廃棄物の処理などは各自治体と企業が協力しながら進められています。自治体は業務を廃棄物処理を行う業者に委託し、埋め立て処理は、業者の保有する施設などで行われているようになっています。そこで、そのような業者の活動から、各家庭から排出されたゴミがどのように処理されていくのかを知ることができます。そこで、そのような業者の行う廃棄物処理についてご紹介したいと思います。

グリーンフィル小坂株式会社は、東北自動車道小坂インターチェンジから東に5kmのところにある、緑豊かな小坂町にあります。DOWAグループの企業で、DOWAグループは廃棄物処理や土壌浄化、資源リサイクルなどの分野のリーディングカンパニーとして活躍している企業です。この会社では、最終処理について、小坂町に隣接する大館市に200万立方メートルの管理型の最終処理施設を長年運営しています。

このグリーンフィル小坂では、地元の鹿角広域行政組合からの焼却灰や、一般廃棄物および産業廃棄物を受け入れる目的でつくられました。最先端の技術が採用され、粘性土とゴムシートという異なった遮水構造が採用され、シート破損による漏水などもしっかりと防水されています。

安心して地域と共生できる施設となるよう、最新鋭の技術を生かした構造・システムが集約され、廃棄物の埋め立て処理に対応しています。また、香川県にある株式会社富士クリーンは、日本最大規模の焼却能力を持つ中間処理施設を保有し、様々な廃棄物の収集や運搬、焼却が行われ、最終処分場も完備されており、廃棄物の処理を一貫して行うことができる企業です。

富士クリーンの最終処分場で受け入れ可能な品目としては、燃えがらや汚泥、廃プラスチック類、繊維くずなどの様々な種類のものがあり、その容量は220万立方メートルという大規模なものです。そして、廃棄物から出る浸出水は処理施設で完全に浄化され、その後中間処理施設で冷却水として利用されます。遮水シートが完備され、シートに漏水検知の設備も設置することで、万が一の漏水に即座に対応できるシステムが構築されています。